梅・桑で育つ上州地鶏

群馬県の三大梅林について

安中市の「秋間」・高崎市の「榛名」「箕郷」

群馬県は古くから梅の産地として全国的に有名です。

「ぐんま三大梅林」と言われる、高崎市の「箕郷梅林」「榛名梅林」、安中市の「秋間梅林」があります。花の見ごろは3月上旬から3月下旬です。この時期にはお祭りなどのイベントも開催される地域もあり、多くの人で賑わいます。是非群馬県の観光の一つとして訪ねてください。

秋間梅林(あきまばいりん)
安中市の秋間川上流に広がっています。約3万5千本の紅梅、白梅が一面に育てられています。例年3月前後には「秋間梅林祭り」も開催されて賑わっています。
榛名梅林(はるなばいりん)
高崎市の上毛三山の1つである榛名山を背景に広がっています。約12万本の梅が地域で育っています。榛名には榛名湖など有名な観光地もございますのでご一緒に訪ねてください。
箕郷梅林(みさとばいりん)
高崎市の箕郷町にある箕郷梅林。広大な土地には約10万本の梅が育てられています。100年近く前から箕郷では梅が育てられており、歴史のある梅林です。
写真提供:ググッとぐんま

箕郷梅林の梅農家

箕郷の梅農家さん上原さん、永井さん、福島さん、松沢さん

自然栽培していた梅林を整備した箕郷梅林は、梅の栽培に最適です。

100年近く前から箕郷では梅が育てられています。梅を育てるには、年平均気温が12℃の気候が望ましいとされています。また、傾斜地で日当たりが良いことも梅が美味しく育つひとつの理由です。箕郷では気温条件や土壌条件が整っており、昔から適地適作による自然栽培を行ってきました。梅の成分にはクエン酸が多く含まれており、夏バテや疲労回復にも効果があることから数十年前よりブームにもなりました。自然栽培していた梅林を整備した箕郷梅林は、周辺の榛名梅林・秋間梅林と合わせた三大梅林として、近年では群馬の観光名所になっています。上州地鶏のプロジェクトを通して、われわれ梅林にも興味をもっていただき、ぜひ毎年3月梅の満開の時期に行われる「みさと梅まつり」にもお越しください。

梅農家

箕郷梅林

〒370-3115
群馬県高崎市箕郷町富岡善地

3月上旬から下旬開花時期は「梅まつり」を開催。ぜひお越しください! 電話 027-371-5111

群馬県と桑の生産・絹について

カイコを育てマユをつくる養蚕の文化がある群馬県

群馬県の絹生産には蚕の餌、桑が欠かせませんでした。

群馬県には、カイコを育てマユをつくる養蚕、マユから生糸をつくる製糸、そして織物など、絹に関する歴史、文化、そして産業が息づいています。絹製品の生産が盛んになるにつれ、蚕の飼料となる桑の木の栽培も盛んになっていきました。そこで桑の木とゆかりの深い絹の文化遺産をご紹介させていただきます。

田島弥平 旧宅
通風を重視した蚕の飼育法「清涼育」を大成した田島弥平が、文久3年(1863)に建てた住居兼蚕室です。間口約25m、奥行約9mの瓦葺き総2階建てで、初めて屋根に換気用の越屋根が付けられました。この構造は、弥平が「清涼育」普及のために著した、「養蚕新論」「続養蚕新論」によって各地に広まり、近代養蚕農家の原型になりました。
高山社跡
明治16年(1883)、高山長五郎は、通風と温度管理を調和させた「清温育」という蚕の飼育法を確立しました。翌年、この地に設立された養蚕教育機関高山社は、その技術を全国及び海外に広め、清温育は全国標準の養蚕法となりました。明治24年(1891)に建てられた住居兼蚕室は「清温育」に最適な構造で、多くの実習生が学びました。
荒船風穴
明治38年(1905)から大正3年(1914)に造られました。岩の隙間から吹き出す冷風を利用した蚕種(蚕の卵)の貯蔵施設で、冷蔵技術を活かし、当時年1回だった養蚕を複数回可能にしました。3基の風穴があり、貯蔵能力は国内最大規模で、取引先は全国40道府県をはじめ朝鮮半島にも及びました。
写真提供:富岡製糸場と絹産業遺産群HPより引用

群馬県の桑農家

全国トップクラスの生産高を誇る隠れた特産物

蚕の飼料として、昔から群馬県では桑の葉の生産ノウハウがあります。

世界遺産登録された富岡製糸場で有名な群馬県は、昔から蚕の産地として日本有数の飼育頭数を誇っていたこともあり、桑の葉の生産も盛んでした。そのような経緯から桑の葉の成分も研究されてきたので、人間や鶏にもその効果が期待されることが発見されました。
ぜひ、上州地鶏のプロジェクトを通して、桑の葉茶などにも興味を持っていただき、世界遺産である「富岡製糸場と絹産業遺産群」もご覧ください。

桑農家